碧眼の天姫―刀の後継者
終
あなたの待つ場所へ
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―8年後
「…………ここが東京?」
あたしは、25歳になった。目覚めたのは一年前。
天姫として、色々片付けなければいけないものを片付け、今日やっと千年がいるという東京まで来た。
白銀の髪に碧の瞳は隠さず、紅の瞳だけ眼帯で隠した。
鬼の姿は、一般人から見たら恐怖でしかないから。
千年に迷惑もかけたくないし…
ただ、こんだけ広いと、鬼葬島が恋しくなるな。
草助様も快くあたしを送り出してくれた。
また落ち着いたら、顔を見せに行きたい。
「でも…東京広すぎ…」
高い建物に、沢山の人…
なんか酔ってきた。
「おねいさん、具合悪い?どっか休める所に連れて行ってあげようか?」
「ありがたいけど、大丈夫よ」
と、さっきから親切な人が東京には沢山いる。
千年の住む東京は人が優しい場所なんだな…