碧眼の天姫―刀の後継者


―ガバッ

「遅いんだけど!!!」


千年が抱き着いてきた。


千年の匂いも、声もあの時のままだ…


それが何故かすごく安心する。


「俺、ずっと待ってたんだからなっ…」

「うん…ごめん、千年」

「お帰り、美琴!!」

「ただいま…千年っ…」


やっと…
あんたと生きていける。


戦いも、宿命も無いこの世界で…


「美琴、愛してる」

「あたしも…愛してる…」


あたし達は自然に唇を重ねた。


もう二度と…
二人が離れぬように……



これから、どんな困難があったとしても…


きっと二人なら心配いらない。あたし達は…


もう強い絆で結ばれている。揺るがない想いの絆で……











< 329 / 330 >

この作品をシェア

pagetop