碧眼の天姫―刀の後継者
―ガバッ
「遅いんだけど!!!」
千年が抱き着いてきた。
千年の匂いも、声もあの時のままだ…
それが何故かすごく安心する。
「俺、ずっと待ってたんだからなっ…」
「うん…ごめん、千年」
「お帰り、美琴!!」
「ただいま…千年っ…」
やっと…
あんたと生きていける。
戦いも、宿命も無いこの世界で…
「美琴、愛してる」
「あたしも…愛してる…」
あたし達は自然に唇を重ねた。
もう二度と…
二人が離れぬように……
これから、どんな困難があったとしても…
きっと二人なら心配いらない。あたし達は…
もう強い絆で結ばれている。揺るがない想いの絆で……