碧眼の天姫―刀の後継者


「…嫌…萩原…千年っ!!
千年!!しっかりしなさいよ!!」


あたしの上に倒れ込む千年を抱き起こす。


荒い呼吸をしていたが
息はある。


まだ間に合う……
どうか死なないで……


いや………


「死なせない!!!!」



刀を握り直して自らの手を刃に走らせる。


小さな痛みはあったが
こんなの…千年に比べたら…


痛くも何とも無い!!


あたしの血は刀に
紋様を描いた。







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