碧眼の天姫―刀の後継者
『サァ…今一度問オウ…
オ前ニソノ覚悟ガアルカ…?』
ある。
この命を賭けて……
…鬼を滅ぼす。
その為にはあんたの
力が必要なの。
あたしに…その力を
ちょうだい…天鬼。
『…確ト受ケ取ッタ。
我ガ力…好キナヨウニ使ウガヨイ…』
その瞬間、刀が碧く輝き出す。それは目を開けているのがやっとな程に眩しい光。
その光はあたしを包み込む。
『天姫…オ前ノ名ヲ問オウ』
光りの中で天鬼の声を
聞いた。
…あたし……
あたしの名前は………
「…美琴……」
―ピカンッ
光りが弾けるように
飛び散る。
気付けばあたしは白い着物と羽衣を身につけていた。