碧眼の天姫―刀の後継者
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そんな美琴の姿を
二人の男女が見つめていた。
「…天姫の覚醒か……」
先に口を開いた男は
忌ま忌ましそうに呟いた。
「…そのようですね…氷鬼(コオキ)兄様。これからどうするおつもりですか?」
女は隣に立つ深い海のような髪を持つ男を見上げた。
「どうもしない。
今は火鬼の覚醒が一番の
優先事項だ」
氷鬼は隣に立つ自分と瓜二つの女に視線を向ける。
「水鬼、お前は天姫に
近付いてあいつの情報を
得るんだ」
「承知…氷鬼兄様…」
水鬼は深々と頭を下げ、瞬時に姿を消す。
「天姫…長き恨み…
晴らさせてもらう」
その言葉を残し氷鬼も
姿を消したのだった。