碧眼の天姫―刀の後継者


「ほらほら座れー。
ホームルーム始めるぞ」


担任の一言でうっとうしい女もクラスの人間達も自分の席へと戻る。


「このクラスに転入生が来る。このクラスだけじゃ無いぞ、隣のクラスにもだ」



転入生。
クラス中が騒ぎ出す。


「先生!男ですか女ですか!?」


「隣は男子だがうちのクラスは女子だ」


よっしゃー!!!
男子の喜びの声がクラス中に響き渡る。


「隣のクラスは男子だって!
後で顔を見に行かなきゃ!」


女子の甲高い声が
あちこちから聞こえる。


美琴ちゃんが…このクラスから姿を消したっていうのに……


どうして誰も気にしない?
何で…始めから存在していなかったみたいに無視するんだよ…


「うるさいぞお前達。
三上、入ってきなさい」


先生が牽制し、扉から転入生であろう女の子が入ってくる。


青色の髪に青色の瞳。
女の子のレベルは高い方。

男子達がまた騒ぎ出す。








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