碧眼の天姫―刀の後継者
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「……ねぇ、天鬼……」
『何ダ…寂シイノカ?』
「そんな分けないでしょ」
電波塔に腰掛け、刀を抱えたまま風を感じる。
この高さから見渡す景色は絶景だ。
本当に美しい……
『何故…オ前モ一人ニナリタガル…?』
「…ん?
天鬼、アンタの言ってる意味が分からないんだけど」
一人になりたがるって…
皆があたしから離れていくだけだよ。
「あたしもってどういう意味?誰の話しをしてるの?」
『…オ前ニヨク似タ…女ノ話シダ。聞キタイカ?』
珍しく良く喋る天鬼が
何だか面白い。
「話したければ話せば?」
だから瞳を閉じて天鬼の話しに耳を傾けた。