碧眼の天姫―刀の後継者
――――――――――
――――――――
――――――
『我ハ…何代モノ天姫ヲ見テキタガ……オ前ト満姫ハ似テイル…』
あたしと…その満姫が?
「そんなはずない。
彼女は誰かの為に孤独を選んで戦った。
でもあたしは………」
自分の為に戦ってる。
鬼を滅ぼすというこの血に刻まれた使命の為に。
「満姫とあたしは違うよ…。あたしは…満姫みたいに美しい容姿も、心も、想いも無いんだから…」
だから…醜いあたしと美しい満姫を一緒になんてしないで欲しい。
『オ前ガ思ウホド…オ前ハ醜クハ無イ…』
「励ましてくれるんだ?
何だか変な感じ…ぷっ…」
つい吹き出してしまう。
まさか鬼に励まされるなんて…可笑しすぎる。
でも……
「ありがとね…天鬼」
天鬼からの返事は無かったが頬が緩むのを抑える事は出来なかった。