碧眼の天姫―刀の後継者


「…どうして………
あたしとあなたは違うんだろうね……」


こんなにも…違う……


ショーウインドーに映る自分を見つめる。


刀を握れば血に染まり、汚れる自分…


それを見る度にあたしは自分に言い聞かせる。


鬼を斬り伏せる度に、

"これでいい…これで良かったんだ"



救えなかった度に、

"救えなかったのは仕方ない…犠牲が出るのは仕方ない"



何度も何度も……
それでも納得出来ない自分もいて…


自分自身が分からなくなる。







< 65 / 330 >

この作品をシェア

pagetop