碧眼の天姫―刀の後継者


「何か危ない目に会ってるなら…」


「何の事か分からない…。アンタ、頭イカレてんじゃ無いの?」



千年の言葉を遮った。


「化け物とか…そんなのいるわけないでしょ?
ありえないから…」


千年は純粋にあたしの身を案じてるだけ。


まだほとんど知ってはいないから、関係者になってしまう前に……


「用はそれだけ?
なら…あたし行くから」


そのまま背を向ける。
だから千年がどんな顔をしているのか分からない。


でもただ一つ分かるのは…


これで本当に終わりだって事……










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