碧眼の天姫―刀の後継者


―ドカーンッ!!!!!

「うっ…何!?」



物凄い爆発が目の前で
起こった。


煙りがモクモクと上がり視界を奪う。


「…っ…目が………」


千年…千年は……?


『美琴…来ル…』


―ジリジリジリ


酷い頭痛と痺れが体中を襲う。


「…目覚めよ…天の刃、断末の呼び声と共にこの地へと舞い戻れ!!」


―キイィィィィン!!!!


刀は金切り声のような音を放ち碧く光り出す。



絹の布が解け粒子となって消えた。



パッと見開いたあたしの瞳は黒から碧へと変わり輝く。


後ろか!!!


「はあぁぁっ!!!!」


―ガキンッ


刀が何かとぶつかる。


碧い輝きを放つ刀と鬼の何かとぶつかる。


「……な…に………?」


目の前の鬼を見て思考が停止する。


あたしの刀を受け止めたのは人と同じ姿をした鬼。


その鬼の腕が氷の刃となってあたしの刀を受け止めている。


今までの鬼とは違う…
それは感じていたけど…


これって…どういう事?
どうして人の姿を…?







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