そばにいてくれたから



ご飯を食べてあたしは礼羅から服を借りて着替えた。


男子だからだろうかぶかぶかだった。



「つかお前の必要なもの買わなきゃな」


「え?買うの?」


「だって有菜、お前は戻りたいのかよ?」



あたしにお母さんから言われた言葉が思い出してくる。


「いらない」、あたしは学校のやつらと同じようなことを思うやつがいる家に帰りたくない。





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