そばにいてくれたから



「うん…」


「…そっか、よかったな」



礼羅は顔を上げて笑った。


でもその顔はまるで作った笑顔のようだった。


礼羅、ほんとは辛いんじゃ…



「それじゃあたしは帰ります」



菜穂さんはコップをカウンター席に置いてドアを開けた。



「みんな、さよなら」



菜穂さんはドアを閉めた。




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