そばにいてくれたから



「…もういい」



礼羅は再び黙った。


結局帰り道は何も会話しないで礼羅の家に戻り、家に帰ってもあたしと礼羅は会話を交わさなかった。


何もしゃべらないなんて初めて。


礼羅はさっさと風呂に入って自分の部屋に行った。


あたしはソファでただ座っている。



「よくわからない…」



礼羅が何を考えているのか、よくわからない。


あたし、ここから出て行くしかないのかな。




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