そばにいてくれたから



ぶつかったのは制服を着てたので男子高生だった。


逆立った赤茶色の髪、耳には数個のピアス、制服は第2ボタンまで開けられている。


そして釣り上がった鋭い目。


睨みつけられてちょっと怖い。



「ごめんなさい…」



あたしは謝って通り過ぎようとした。


しかし男子高生に腕を掴まれた。



「骨折しちゃったんだけど」




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