そばにいてくれたから



「ここの近くの土手行ってみて」


「土手?」


「礼羅、あそこが大好きだから」



菜穂さんは微笑んだ。


その顔は「今すぐ礼羅のとこに行ってあげて」と言ってるようだった。



「…あたし行きます」


「うん!」



あたしは席から立って、急いでお店から出て行った。





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