そばにいてくれたから



どうしよう…


どうやってこの状況から抜け出そう…


掴んでる手さえ離してくれれば…



「名前教えろ」



男子高生はそれしか言わない。


名前聞いてうちの家でも探すのかよ…



「…いいや」


「え?」



男子高生は掴んでいた手を離した。




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