そばにいてくれたから



「あたしのこと助けてくれたんだ…」


「助けた?」



川口さんの顔は赤くなっていた。


きっと嬉しかったことなんだろうな。



「あたしが不良に絡まれてたとこを伊神くんが助けてくれたの」


「へー!」


「あたしのことすごい心配してくれたし、カーディガンまで貸してくれたんだ」



すると川口さんはカバンから藍色のカーディガンを取り出した。





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