そばにいてくれたから



あたしと川口さんは土手に行った。


着いて草の上に座って目の前に見える川を見ていた。



「…あたしってやっぱりダメなのね」



話始めたのは川口さんだった。



「光太郎くんにはとっくに大切な人がいたんだね」


「川口さん…」


「あたし、もう大丈夫だから!」



けど川口さんの声は泣きそうだ。





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