そばにいてくれたから



どうか礼羅も留年をなんとか乗り越えればいいけど…


あたしは礼羅のほうを見た。


問題を理解しようと参考書をじっと見てる。


礼羅の前に座っている潤希くんはその様子をじっと見ているだけ。



「おい、潤希、これ教えろ」


「…自分で考えろ」


「わかんないから聞いてるんだろうが!!」



再び礼羅のうるさい声が響く。


その声ほんとにどうにかしてほしい…





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