先生が必要なんです。
私が泣きやむまで先生は
ずっと頭を撫でてくれた。
それがすっごく安心して
私は落ち着くことができた。
「先生、落ち着く」と言うと
「嬉しいよ」と先生は
そう言って車を出した。
私が話してる間は
先生はずっと黙って話を
聞いてくれていた。
家の前につくと先生は
「中井は笑顔が1番」と
いつもの笑顔で言いながら
頭を撫でてくれた。
私も精一杯の笑顔で
手を振り先生を見送った。
家に入ると電気など
ついてるわけもなく
孤独感を感じてしまう。