先生が必要なんです。

朝になるとそんな気持ちは
すっかり消えていた。

いつものように学校に行き
自転車を停める。


「あ、山本先生だ...!」


友達のそんな言葉に私は
すぐ振り返った。

昨日、放課後に見た姿だ。


またでてきたモヤモヤな
気持ち。さっきまで
消えていたのに。


教室にダッシュした。
ドアを強く開けて美穂の
とこに勢いよく走った。

「ねぇ美穂!恋ってどんなの?」

私は息を切らしながら言う

「急にどうした??」

美穂は焦っていた。

しばらく黙っていると美穂が
「まさか、恋したの?」と
ニコニコしながら言う。

私が口を開いた。

「良くわかんない。昨日
初めて話した人なんだ」


「えー!誰?教えて?」
美穂が身を乗り上げる。


「内緒wまたハッキリ
気持ちがわかったら言う」と
告げてから席についた。


実は授業中も頭の中は
山本先生だけだった。


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