【短編涼話】 十物語
「あぁ、知ってる。旧校舎の裏庭にあるやつ。」
幼なじみの圭が乗ってきた。
美月の気を引こうと必死だ。
僕は苦笑いしながら隣の椅子に圭を座らせた。
美月の向かい側。
大きな瞳に見つめられ、圭のこめかみが少し汗ばんだ。
「ねぇ、見に行ってみようか?」
「え。」
その声に真っ先に反応を示したのは由宇だ。
美月とは反対のタイプ。
真面目で目立たない、だけど優しいコ。
僕は由宇の顔を真っ直ぐに見つめ、意地悪っぽく言った。
「あれ、由宇?怖い?」
幼なじみの圭が乗ってきた。
美月の気を引こうと必死だ。
僕は苦笑いしながら隣の椅子に圭を座らせた。
美月の向かい側。
大きな瞳に見つめられ、圭のこめかみが少し汗ばんだ。
「ねぇ、見に行ってみようか?」
「え。」
その声に真っ先に反応を示したのは由宇だ。
美月とは反対のタイプ。
真面目で目立たない、だけど優しいコ。
僕は由宇の顔を真っ直ぐに見つめ、意地悪っぽく言った。
「あれ、由宇?怖い?」