優しい涙
「ところで」

藤波様が言いかけて、僕と視線が合うのを待った。


僕は顔を上げ、藤波様をしっかりと見た。


「おまえは、何がしたい?思っていることを言ってごらん」


僕は…


「……いたいです。ずっと、ここにいたいです!

A7と藤波様がいるこの屋敷で、僕に出来ることを探したいです!」

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