優しい涙
「ねぇ、A7。疲れたら休みなよ」


僕が声をかけると、A7はジジジ…と振り向き


「マダ、ヤリマス」


無表情のまま機械らしい淡々とした口調で答えた。


A7の言葉がインプットされた通りのものなのか、それとも自分の感情から生まれた言葉なのか…


僕にはわからない。


でも僕はA7の言葉を無視することが出来ない。
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