優しい涙
第四章
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それから、しばらくの間、僕は藤波様の部屋に軟禁されることになった。



屋敷中をめちゃくちゃに荒らし回ったあの一件から、不良品というレッテルを貼られ、僕を自由にするには危険だと屋敷中の人達が判断したからだ。



もちろん、通常であればすぐに実家である工場に返品され、廃棄処分にされる。


それを、今しばらく原因を解明したいという藤波様の希望で、こういう処分となった。

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