きら星の短編集
自信のない男子
僕は、誰を好きになっても意味がない。




18歳にして、彼女がいない歴18年。




彼女がいないということは、もちろん手を繋いだこともないし、キスもしたことがない。




僕は女の子の眼中に入らないんだと自覚している。




顔も格好よくないし、スポーツも苦手で、勉強もそこそこ。




オシャレも苦手。




人に勝っているようなこともないんだ。




最初の頃は意気込んで、告白したりしてたけど、もう今はそんなことしない。




自信の欠片もないから。




……でも人を好きになる気持ちは抑えられない。




僕は今、残念ながら叶わぬ恋をしている。
< 1 / 72 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop