きら星の短編集
「では、今回の図書委員会を終わります。2年A組の伊藤亜美さんと岡本翔さんは雑用がありますので、残ってください。」



初回の委員会。



私は、ジャンケンで負けてしまい、雑用をしなければならなくなった。



「じゃあ、この本を棚に戻してくれないかしら?終わったら戸締まりをして、鍵を戻してくれたら、帰っていいから。」



担当の先生はそう言うと、私たち2人を残して、図書室を出ていった。



「……やるか。」



岡本くんはかったるそうにそう言うと、本を手にとった。



「あ、あの、私がジャンケンで負けたんだし、1人でやるから、岡本くん、先に帰っていいよ。」



私は、そう言って岡本くんに背を向けた。


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