きら星の短編集
「「ひゅーひゅー!!」」
しばらくすると、グラウンドから囃したてる声が聞こえてきた。
「やばい!ここ、グラウンドから丸見えだった。」
「あっ……」
みるみるうちに私は顔が熱くなっていくのを感じていた。
「まぁ、いいっか。みんなに結城が俺の彼女だって分からせられるから。」
「……つ、塚田くん。」
「新(あらた)って呼んで。」
「……新?」
「よくできました。」
……もう一度新くんは私にキスをした。
……新くん。絶対に私を甲子園に連れて行ってね!