きら星の短編集
「いつもここにきてるの?」




「うん。この場所が好きなの。優太くんも?」





「うん、僕も大好きなんだ。」




しかし、不思議とそれ以上彼女のことを詮索しようとは思わなかった。





「今日の夕焼けは僕が知ってる中で一番綺麗だと思う。」




「そう?私はもっと綺麗だった夕焼けを見たことがあるよ。」




「そうなんだ。」





よく考えれば、いやよく考えなくても彼女の存在はおかしかった。





それなのに蜃気楼のように現れた彼女を受け入れられたのは何故だろう。




もしかしたら、いつもとは違う夕焼けが、僕の心を狂わせていたのかもしれない。


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