きら星の短編集
幼なじみな女子
放課後を知らせるチャイムが鳴る。
先生の話なんか、ほとんどの人が聞いてなくて、部活の用意をしてる子、友達と遊びに行く話をしてる子、みんながワクワクしてる。
私はというと、これといって特に予定はない。
部活もしていないし、頻繁に遊びに行ける友達もいない。
お金に余裕があるわけでもないし。
もちろん、こんなキラキラしていない私に、リア充の代名詞ともいえる恋人などいるはずもなく、毎日家と学校の往復。
おかげで先生の評判はすこぶるいい。
本当は誰にも言えないけど、もう少しだけキラキラした私になりたい。
先生から褒められる優等生じゃなくて。
でも、チキンな私は自分からなかなか動くことができなかった。