きら星の短編集
「……あのー、永瀬さん?」
「……あ、うん。あんまり急すぎて、嘘じゃないかって。」
「嘘じゃないよー。僕、ずっと好きだったんだよ?白石くんと付き合ってるって思い込んでたから、勢いで告白しちゃった。」
そう言って笑う重岡くん。
彼はカッコいいし、優しいと思う。
彼氏になってくれたら間違いなく幸せになれるし、自慢もできる。
私はキラキラした生活の仲間入りができると思う。
……でも、どうしてだろう。
さっきから昨日の達也の悲しそうな顔ばっかりちらつく。