きら星の短編集
「……なぁ、もう少し俺が来るのが遅かったら、あいつの告白、受け入れたのか?」
……そんなこと、決まってる。
「……ううん。私、好きな人がいるから。」
「……誰だよ、そいつ。」
「カッコいいし、優しいけど、私にだけ優しくない、幼なじみ。」
私がそう言うと、達也はニコッと笑った。
「俺の好きな奴は、貧乳で、鈍感で、帰り待っとけって言っても待ってねぇ自己中。……でもな、世界で一番かわいい幼なじみ。」
達也はそう言って、私を改めて抱きしめた。
「……好きだ、理沙。俺と付き合え。」
「……うん。」
達也は私がそう言ったのを確認すると、優しくキスをした。
幼なじみだった私たちの関係は確かに変わった。