きら星の短編集
僕は、イケメンではない。どちらかといえば、ブサイクの部類に入るだろう。
スポーツマンでもない。走ることも球技も全般的に体育は苦手だ。
特に秀でた要素があるわけじゃない。そんな僕が、中学生に受け入れてもらえるか。
まずはそこが問題だった。
「白石先生には2年生に入ってもらいます。」
教育実習の打ち合わせで僕はそう言われた。正直ホッとした。2年生が一番安定しているような気がする。
「私が2年3組担任の中本です。よろしくね。」
担任の先生は竹を割ったような性格の女性だった。