きら星の短編集
「じゃあ、今日はこれでお開き……って、介抱が必要なやつが何人かいるな。」




さっきの先輩、それに田端くん……




お開きの頃には、何人かが横になっていた。




「おい!坂井。お前、田端を送っていけ。」




「……私が?」




「他のやつらは、お前と家の方向が反対だろ?それに、田端の家は坂井の家と近いらしいじゃん。じゃ、そういうことで!」




「あ、先輩……。」




……部屋には、愛しの田端くんと私だけになってしまった。




「……と、とりあえず送っていこう。」




私は、私よりも小さくて軽い田端くんの肩を抱き、居酒屋を出た。




秋めいた、涼しい風が酔っている体を冷やしていく。


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