女装彼氏×男装彼女

「・・・私は、あの指輪、悠との思い出がたくさん詰まってる大切なものなのにっ」

・・・え?

ゆび、わ?

「指輪って、水族館で買った指輪?」

「それ以外に何があるの!!」

あ、そういうことね

「羽魅、さっきの指輪屋さん行こう」

「え?」

「いいから!」

俺は、羽魅の手をつかんで、指輪屋さんに向かった

「ちょっと、待ってて」

不思議な顔を浮かべる羽魅を残して、店内に入った

「おじさーん」

「おう、坊主!ほら、これでいいだろ?」

「おぉ、さすがーうまいっすね」

「こんなもん、朝飯前よ」

「ども。じゃあ、彼女待ってるんで」

「次来るときは俺の作った指輪を買いに来い」

「りょーかい」
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