女装彼氏×男装彼女

「・・・わあ、綺麗」

着いたときのようにはしゃいだ声じゃなくて・・・

「綺麗!!すっごい!!誰もいないから、プライベートビーチだね!!」

・・・まあ、はしゃいでても可愛いからいいんだけどね

というか、さっきまでの落ち込み具合はどこに行ったんですか?

なんか渡す雰囲気じゃなくなったな

けど、羽魅は指輪を思い出したのか落ち込んだ

・・・と思ったら思い付いたように顔をあげ、俺の方に来た

「ここに指輪を捨てに来たの!?そうでしょ!!」

何故、そうなる!?

「え、いや違う違う・・・」

「言い訳なんていらないんだから!!ペアリングが嫌だったんなら、初めからそう言ってよ!!」

ああ、もう!!

「もう、悠なんてっ・・・」

「・・・俺の話ちゃんと聞いて」

「・・・え?今、悠・・・」
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