女装彼氏×男装彼女

「女の子かと思って、カッコいい所見せようとしたら、男だったなんてっ・・・」

羽魅が悔しそうな顔をした

まぁ、確かに、あれは俺1人でもなんとかできたな

「悠、心の声だだ漏れ」

「え!?俺、言葉にいってた!?」

やばい、傷つけたよな!?

「悠、ここは小説の世界よ?あなたの声なんて、言わなくても読者さんに伝えようと作者が文にしちゃうから、嫌でも知っちゃうんだよ!!」

え、えぇぇぇぇぇぇ!?!?!?

そこいっちゃう!?そこは、言っちゃダメじゃないですか、羽魅さん!!

(なんか、小説じゃなくなっててすいません)

そして、羽魅がとどめの一言

「・・・まぁ、元々私たちに声なんてないから、妄想で頑張るしかないんだけどね」

おいおいおいおいおいおいおい!!

それ言ったら、もうこれただの文になっちゃうよ!?

これ、小説でもなんでもなくなっちゃうよ!?

「・・・じゃあ、なんで屋上に居た時、俺の心の声は分からなかったの?」

羽魅は得意げに笑った

「都合の悪い時だけ、作者は使うのよ!!」

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