イデア
■ヨン
私にとってあの日は、高校に入って初めての行事で
みんなと盛り上がれる筈だったのに
あんな天気のいい日に私たちは
終わり始めた―――――――――。
午前の競技は100M走とパフォーマンスその他諸々。
リレーと騎馬戦は午後にある。
パフォーマンスは割といい感じで、咲はとても楽しそうだった。
伶が100M走のスタート地点に立つ。
それだけで歓声があがる。
「伶ちゃーん!」
「桜葉(サクラバ)行けー!」
「伶ちゃんって速いのかな!?」
「なんかレアなもん見れる気分!」
伶のファン的な人たちや、伶の軍の中から黄色い声援がいっぱい聞こえてた。
「伶、頑張って」
「汐映に1位プレゼントねー」
伶がこっちに手を振る。
みんなと盛り上がれる筈だったのに
あんな天気のいい日に私たちは
終わり始めた―――――――――。
午前の競技は100M走とパフォーマンスその他諸々。
リレーと騎馬戦は午後にある。
パフォーマンスは割といい感じで、咲はとても楽しそうだった。
伶が100M走のスタート地点に立つ。
それだけで歓声があがる。
「伶ちゃーん!」
「桜葉(サクラバ)行けー!」
「伶ちゃんって速いのかな!?」
「なんかレアなもん見れる気分!」
伶のファン的な人たちや、伶の軍の中から黄色い声援がいっぱい聞こえてた。
「伶、頑張って」
「汐映に1位プレゼントねー」
伶がこっちに手を振る。