イデア
■ナナ
「問1から順に前に出て解いて。じゃあ・・中里から3人問いて」
ちらっと中里君の方へ視線をやると、3人目は羽瀬だった。
ノートを持って席を立つ羽瀬と目が合う。
ツイてねーって、口パクして笑う羽瀬に心臓がぎゅうってなる。
「・・・・・いた・・」
ノートに目を落としてこっそり呟く。
吐き出す息が震える。
「あれ、呼吸ってどうやるんだっけ・・・」
胸のあたりをとんとんと、軽く叩きながら、目は何故か羽瀬を追う。
どうしたのかな私。
「柳下。どうした?」
「おわぁっ!! は・・はい!?」
突然顔を覗き込まれて思わず変な声が出た。
・・・・・恥ずかしい。
「何だお前、具合悪いのか?」
「い・・っ、いえ、大丈・・・夫? いや・・・やっぱり保健室に・・」
「おう、行ってこい」
笑い声の続く教室をこそこそと出て保健室へ行くと、先生はいない。
でもとりあえずベッド、借りようかな。
そう考えて真っ白なシーツに体を埋めた。
ちらっと中里君の方へ視線をやると、3人目は羽瀬だった。
ノートを持って席を立つ羽瀬と目が合う。
ツイてねーって、口パクして笑う羽瀬に心臓がぎゅうってなる。
「・・・・・いた・・」
ノートに目を落としてこっそり呟く。
吐き出す息が震える。
「あれ、呼吸ってどうやるんだっけ・・・」
胸のあたりをとんとんと、軽く叩きながら、目は何故か羽瀬を追う。
どうしたのかな私。
「柳下。どうした?」
「おわぁっ!! は・・はい!?」
突然顔を覗き込まれて思わず変な声が出た。
・・・・・恥ずかしい。
「何だお前、具合悪いのか?」
「い・・っ、いえ、大丈・・・夫? いや・・・やっぱり保健室に・・」
「おう、行ってこい」
笑い声の続く教室をこそこそと出て保健室へ行くと、先生はいない。
でもとりあえずベッド、借りようかな。
そう考えて真っ白なシーツに体を埋めた。