イデア
羽瀬は驚いて目を丸くした後、あたふたと頭やら背中やらを撫で始めた。
「どっか打った!? そのせい!?」
「~~~~っ、・・・さ・・さわんないで・・っ」
「え・・あ、ごめ・・」
「心臓・・ぎゅうって握りつぶされてるみたい・・なる。羽瀬といると・・・痛い・・」
「・・・・・え?」
羽瀬は黙り込んでしまって、それでも私の腕を放さなかった。
「あ・・あの・・」
ちらりと、視線をあげる。
と。
「汐映」
突然、羽瀬が名前を呼ぶ。
固まるほどびっくりして、あの痛みは遅れてやってきた。
その痛みに耐えきれなくなって立ち上がる。
羽瀬の手は私の腕から手に移動していて、その手を放さないまま私を見上げる。
「ふっ・・・真っ赤」
「―――――っ!! ゆ・・夕日だよ!!」
真っ赤だと言われた顔を片手で少し隠して、夕日のせいにする。
でもわかってた。
多分本当に真っ赤だってこと。
「どっか打った!? そのせい!?」
「~~~~っ、・・・さ・・さわんないで・・っ」
「え・・あ、ごめ・・」
「心臓・・ぎゅうって握りつぶされてるみたい・・なる。羽瀬といると・・・痛い・・」
「・・・・・え?」
羽瀬は黙り込んでしまって、それでも私の腕を放さなかった。
「あ・・あの・・」
ちらりと、視線をあげる。
と。
「汐映」
突然、羽瀬が名前を呼ぶ。
固まるほどびっくりして、あの痛みは遅れてやってきた。
その痛みに耐えきれなくなって立ち上がる。
羽瀬の手は私の腕から手に移動していて、その手を放さないまま私を見上げる。
「ふっ・・・真っ赤」
「―――――っ!! ゆ・・夕日だよ!!」
真っ赤だと言われた顔を片手で少し隠して、夕日のせいにする。
でもわかってた。
多分本当に真っ赤だってこと。