秋恋たいふーん


「へっ?……」



誰かの声が聞こえた気がして、
周りをみると、







「こっち。」




その声に振り向くと、
隣の席の秋山くんがわたしをみていた。







周りはざわざわとさっきよりも
ずっと騒がしい。












わっ、わたし寝ちゃってた!!
いま何時っ??










「大丈夫、休み時間だし、
先生も気付かずにでてった。」







わたしの考えてたことはお見通しだったみたいで、無表情ながらも教えてくれた。



「あ…そっか、ありがとう。」



とりあえず控えめにお礼を言って、その場から離れた。


< 3 / 30 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop