【完】そばにいるだけで




昼食後、いつもどおり屋上で静かな読書タイムを二人で過ごしていた。



静かなのはいつものことなのに、この静けさが今日のわたしには少し怖かった。



桐生くんの顔をちらりと見る。



その目はいつもどおり活字を追っていた。



何を考えているんだろう。



ちょっと、怖い。



すると、桐生くんはおもむろに本から視線を外し、呟いた。


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