【完】そばにいるだけで



ベッドの上に寝転がり天井を眺める。



ふと、桐生くんの笑顔が浮かんだ。



穏やかで、包み込むような優しい笑顔。



わたしはこの笑顔が好き。



大好き。



わたしは、桐生くんが、好き。



好き。



好きなの。



体の中から溢れてくる桐生くんへの気持ちで、胸がいっぱいになった。



そして、ほろりと目から涙がこぼれた。



こんなに好きなのに。


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