【完】そばにいるだけで



一瞬、くちびるにやわらかい感触。



思わず目を見開くと、桐生くんはにんまり笑った。



「僕も。……聖菜が好き」



甘い言葉と、初めて下の名前で呼ばれたことに、体中が熱くなった。



一足早いクリスマスプレゼント、もらっちゃった。



しかも、最高のプレゼント。


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