【完】そばにいるだけで



わたしがコンタクトレンズに変えたことに、いち早く気づいた妹の愛莉は、



「お姉ちゃん、イメチェン?」



と、にやにやしながら鋭く突っ込んできた。



「う、うん……イメチェンっていうか、その、なんて言うのかな」



わたしがしどろもどろしていると、



「はは~ん、恋だ」



と、ずばり見抜かれた。



「え、えっと……」



「いいっていいって、隠さなくても」



そう言うと、愛莉は咳ばらいをして、



「まかせて」



と言って、にやりとした。


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