お嬢っ!!
烈兄の事ですっかり?千尋くんたちの事を忘れてた私。一番の問題なのに…。
わぁ〜お……。
い、いやちょっとかな。
完全じゃない。うん、
これこそどうにかしないといけない事だった。烈兄と父さんの事を考えてる暇なんてはっきり言って無かった。
今さらながら実感する私。
そうだよ、そう!
何か作戦を練らなければ…。
毎日通う、って断言したけど実際そうはいかない。こっちにも色々あるからね。
私的には特に無いっていうか、まぁあるけれども…。
問題は父さんだ。
バレたら、ただじゃあ済まない。きっと父さんの力で千尋くんたちは潰される。最悪ね。
もちろん絶対っていう確証ではないけれど、そういうことが起きるっていうこともあり得るっていう事だ。
だから今から考えないと。
私は烈兄から離れて近くのソファーに腰掛け、うーん、と唸って天井を見上げながら頭をフル回転させる。
「え…、リコ…?」
どーしよっかなあ…。
正直言って烈兄達を構うのは、どうでもよくなったからとりあえず無視。急にどうしたんだ?っていう感じの烈兄の声が聞こえるけど無視。
そんな場合じゃないのだ。
明日からでも実行開始しないとなあ。
私はしばらく一人ソファーの上で考えていた。