お嬢っ!!
無理やり押し入って、涼兄の部屋にあるソファーにどかっと座る。
やばっ、超ふかふかなんですけど。
「それで、うちのお姫様はなんで俺の所にきたのかな?」
そっと、テーブルの上にハーブティーが入った可愛いカップを置いてくれた。相変わらず紳士だ。
「あ、そうそう。涼兄に頼みたいことっていうか、お願いっていうか協力してほしいっていうか、いや、してもらわないと困るん――」
「まとめてから話してくれ。」
おっと。
ツッコミが入ったよ。
涼兄は何か察したのか苦笑いをした。
「まあ要するに、困ったことがあったんだろ?」
さすが涼兄。
お察しの通りで。
「まあね。」
いい匂いのするハーブティーに口をつける。うまっ。
「実はさ…―――」
今日あった出来事をなるべく簡潔に話す。