お嬢っ！！

「慎一郎さん離してくれ！私はアイツを説得しなければならんのだああ！！！」


「いてっ！リコちゃん、お願いだから落ち着いてくれ！！そんなに暴れてるとスカートが破れるぞ！」






慎一郎さん！


スカートどころではないのだよ！！





これではアタシのプライドが許さんのだ！





なかなか興奮がおさまらず、ジタバタもがいていると―――










「いっだあああ！！！」




頭にものすごい勢いでチョップが降りてきた。






「なにすんのよっ！？」



「ああん！？うっせーぞブス！！ちったー落ち着けんのか！！」



「だからって女の子にチョップすることないでしょうが！！」



「なんならその顔潰してやろーか！？それに、仮にお前を女と認めたら俺はオスとして終わりだ！」



「キイイイ！！！」







ムッカー！！！




今、ぷっつんしたよ！？
マジでキレたよ？





「っテメ、いってーな！！髪むしるんじゃねー！！」


「アンタなんか一休さんにでもなってハゲちまえっ！！」




マジでハゲろっ！！！


つるつるになっちまえ！！







「ス、ストーップ！！！」





今まで停止していた慎一郎さんが慌ててダッシュしてきて私たちを全力で止めた。