お父さんはあのあと
5時間目の学活で
ちゃんと答えを
言ってくれた。

「付き合ってもいい。」
うれしかった。
「けど、特別なことはできないよ?」
特別なこと?
「マサと同じにはなれないよ?」
マサなんかどうでもいいよ
私が好きなのはお父さんだから。
マサと同じなんて
そんなのいやだ。
お父さんにはお父さんの
いいところがあるんだ。

「それでもいい」

本気でそう思えた
お父さんが好きだから
愛があるから




はっきり思えた
お父さんが好き

隣の席で
距離は
30cm未満。

心地よかった。

お父さんの隣が。

なんか知らないけど
来週は席替え。

もっと早く
気持ちを伝えればよかった。

遅すぎたんだ。

でもまた同じ班に
なったら、
絶対に隣の席に
なろうねって
約束したから
絶対なれるって
根拠もなく信じてた。
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